We Love You,Zidane!



 ――これは伝説となった英雄『8英雄』の汗と涙、そして感動の貴重な日常のことである――
 






番外編






棚からぼたもち?ボクとジタンのおかいもの!









はろー♪ボク、ビビ・オルニティア!
ま・さ・か、この小説でボクのことを知らない人はいないよねぇ?
いたらガイアの月に代わってメテオだね。うん。
まぁ可愛くてちっちゃくて純粋無垢で天下無敵っていう至高の黒魔道士なんだけどぉ。
今回はやっとボクのお話らしいんだよね。
なんでも空が前々から念願だった「ビビジタラヴストーリ」ってのを書くんだってさ!
くふふふふふ・・・・。
遅かったのは腹立たしいけど、まぁやっとボクとジタンが中心になるんだよ!
特にボクとジタンがだーいすきなみんな、楽しんでよね♪
さぁ空!半端なラヴストーリーじゃ許さないんだからね!
空:いやそんな・・昔愛した子とはいえアレまがいになるものはいろいろ無理。書けない。
は!?ちょおま待てこのヘタレ自称ノベリストがぁぁぁ!!ジハードくらw(ry
空:ま、どーぞって。





 We Love You,Zidane!

番外編

「棚からぼたもち?ボクとジタンのおかいもの!」





そのできごとは、まぁ、道に石があったことから始まるのです。(初っ端から適当です)
エーコ:あっ!?
それにエーコがつまずきました(ベタすぎるね)
ダガー:え?
そんなエーコにダガーが押されました(ツノ微妙に刺さって痛いです)
サラマンダー:ん・・おっ?!
そんなダガーにサラマンダーが突き飛ばされました(抱きついたりとかはしたくなかった)
スタイナー:んがっ!?
そんなサラマンダーにスタイナーが蹴り飛ばされました(理不尽な腹いせ)
フライヤ:む・・っ?
そんなスタイナーにフライヤがほぼ体当たりの勢いでぶつかられました(大丈夫かフライヤ)
ジタン:っ!?・・ん、わっ!
そんなフライヤはジタンにそれなりに衝撃を押さえてぶつかりました(優しいよフライヤ)
クイナ:アルーーーッッ!!!
そんなジタンはそれなりにバランスを崩してしまったのでクイナにぶつかりました。
クイナは転びそうにないような気もするけど・・体型からして)
・・・こんなありえないドミノ倒しが続いて・・。
ビビ:・・・・え?いっ、いやああああああっっっっ!!!!


ずしゃああああっっ


こうしてわざとでもできなさそうな不幸な事故により・・彼に被害が及んだのです。

ビビ:こ、この・・未確認生命物体め・・
ジタン:だ、大丈夫かビビっ!?ごめんな、オレがクイナ押しちゃったせいで・・
フライヤ:私がもうちょっとジタンへの衝撃を抑えられれば良かったのじゃがな・・
クイナ:鎧の体当たりじゃ無理アルよ。ワタシも重力に逆らえなかったアル。
エーコ:てゆーかいつも「タダでは起きないことを前提に転んでる」って感じだったわね、あんた。
    天罰じゃないのぉ?
スタイナー:私はサラマンダーに蹴飛ばされるよりは姫様に抱きついてほしかったでありまするな。
ダガー:黙れ変態。大丈夫よジタン、これくらいでくたばるならいっそその方がいいわ。
サラマンダー:お前はまず俺を突き飛ばしたことを謝れ。
忙しいなお前ら。三種三様ならぬ八種八様の発言です。
この中でビビの心配をしているのはジタン君とフライヤだけってゆー構造。
クイナは心配してないのかって?いえ、どっちかとゆーと開き直ってます。リアリストクイナ。
ダガー・サラマンダー・エーコがビビに優しくないのはここでは当たり前ですしね。
ジタン:しかしすげぇドミノ倒しだったな。8人全員倒れるなんて・・。
    ビビに一番の被害がいったのは不幸だったな・・ホントに平気か、ビビ?
ビビ:ジタンが抱っこしてくれたら治るよvv
ダガー:させるか。・・・事故にしても、わざとらしすぎるほどの人為的な感じは否めないけど、ね。
    ジタンが心配するとこいつつけあがるから、気にしちゃダメよ?ジタン。
最もですダガーさん。これが偶然起こるとかマジすごいから。
まぁ実際起こるならサラマンダーあたりで止まりそうだよね。
てゆーかダガー〜サラマンダー〜スタイナーの流れはおもっきし人為的だったしね。
エーコ:どーせ倒れるならジタンの前か後ろが良かったわ。
サラマンダー:俺だったら倒れてしっぽをつかんでそのまま離さないのにな・・
スタイナー:自分だったら倒れて姫様に抱きついて倒すか、介抱してもらうか・・
フライヤ:・・・・・ある意味幸いな事故だったな。
クイナ:わざとそれを避けるようにしたとしか思えないアルね。
    そもそも8人が縦に一列という構図もアホ臭いアルが。
それも大当たりですおふた方。8人が縦に一列って幼稚園児の遠足でもあるまいし。
しかも後衛のビビが先頭かよってゆーね。
考えれば考えるほどアホ臭くなるのでやめましょう。
事故は言葉通りになるとジタン君とダガーがさすがにかわいそうだからね。面白そうではあるけどさ。
しかし人数多いと書きづらい。少し減らしたいぞ。(身も蓋もない)
ジタン:・・・・ん?
そこで我らがピュアアイドルジタン君、ジタン君に抱きつこうとするビビとそれを押さえるダガーを見て、何かに気がつきました。
ビビ:やんっ、何?ジタン。ボクのことそんなに見つめてv
ダガー:ジタンったらそんなに熱い目線で・・私溶けちゃうわ・・
相変わらずな二人の発言はとりあえず無視して(ジタン君大人になりました)、口を開きます。
ジタン:いや、気がつけよ・・・。
    ビビ、その服・・・・・もう、使い物にならないんじゃないか?
ビビ:へ?・・・・・・・あああっ!!!


ジタン君のゆーとーりです。
もともと長旅と、それによる魔物との戦闘もあり、
クイナに潰されるように押されてさんざん地面でこすった年季の入りの青いローブは・・

糸がほつれ、破れ、そうでないところも引っ掻いたような傷が無数に付き・・
あまり、服としては意味をなさなくなっていました。
それでもビビの肌が見えたりしないのは仕様です。えぇ、仕様ですとも。

クイナ:あらら、これはひどいアルね・・
エーコ:本人が気がつかなかったぐらいなんだから、いいんじゃないの?
サラマンダー:服は傷ついても、着てる人間の方は傷つかなかったみたいだしな。
長い説明口調を終えて(ふぅ)、周りもやっと気がつきます。
今までは皆自分の理想の事故の発言とかに夢中だったから気がつかなかっただけなのよ。いやマジで。
さて、前置きが長くなりましたが、次の言葉がこの物語の本当のきっかけです。


ジタン:破れたりしたぐらいなら縫ってやれるんだけど・・これじゃどうしようもないな。
    ・・・よし、ビビ。次の街ではオレ買い物当番だし、その時一緒にお前の服、買おうか。


お裁縫できるジタン君とか想像すると可愛すぎてご飯三杯はいけるぜ!
じゃなくてさすが我らのアイドルジタン君、相変わらず魅力的な提案します。
ビビ:えっ!?いいのジタン!
ダガー:そこまでしてやる必要ないじゃない、自分で行かせたらいいのに・・。
エーコ:そうよ。そうなっていちいちジタンがそうしてくれるなら、あたしだって服破るわ。
ジタン:いや言っちゃ悪いけど、買い物当番のついでって形になっちゃうし・・
    てゆーかわざと破ったらさすがに買わないよ。
    今回のは事故だしオレに責任の一端もあるし・・・
サラマンダー:生真面目だな・・
加害者はビビ以外全員になるんだけどねぇ。(特にダガーとサラマンダーか)
それでもそうするジタン君偉い!いつも大変な目に遭ってるのにね!


まぁそろそろここでページを削るのも書くのも苦しくなったのでぱぱっと進んでしまおう(一身上の都合ってやつ?)
舞台はリンドブルムになるのさ。どういう経緯だったんだかは聞いてくれるな。
他の仲間の文句をその背にめいっぱい浴びながらも、何とかジタン君とビビは出発したのでした。

こうしてビビ念願悲願の、邪魔者皆無状態でリンドブルム商業区を歩きます。
いやぁ、こうやってこのふたりがふたりっきりで歩くとかわいらしいカップルにも・・・
見えません。全くもって見えません。
せいぜい兄弟ですよね、あっ種族が著しく違うからそれも無理kぐっどはりゃああっ!!

ジタン:!? な・・なんだ、今言葉で表現しづらい奇声が聞こえなかったか?
ビビ:えっ、そーぉ?ボクには聞こえなかったなぁ・・。空耳だよ、ジタン♪
ジタン:そ、そうかな・・・
ビビ:ほらほらジタン、そんなことより早く買い物済ませちゃおーよっ。
ジタン:ん・・・あぁ、そうだな・・・;;;

うう・・ビビ、上級黒魔法はまじひどい・・。(ビビ:やだなぁ、当然の罰でしょ?)
がくっ


 * * * 貴方様の深き慈愛の心をもって、ナレーター:空の復活をしばしお待ちくださいませ * * *



(ふぅ・・・)リンドブルムは、アトモスによる被害で一度壊滅寸前まで追い込まれた街ですが、
たくましい市民性が復興への道を着実に歩ませていました。
特に商店街は、人々や物の流通のために復興を一番に始めたらしく、だいぶ元の形を取り戻しつつありました。
そんな中をふたり歩くなか、ビビがぽそりとつぶやきます。
ビビ:・・・・ここは、ボクの(低レベルな)仲間が壊した街、なんだよね・・
ジタン:・・・・・。
    そう、だな。・・・・ビビ、本当はここに来たくなかったか・・?
ビビ:え?なんで?
いや何でって・・・。
ほら、本編だと危険だからってジタン君が入り口に待機させていたでしょう?
結局見つかったみたいで多少暴行は受けたのか・・・兵士に保護(?)されてきたじゃないですか・・。
ジタン君はその辛い気持ちを思い出させたかと思ってるんじゃない?
ビビ:あぁ、確かにボクを「仇だー!!」とか言って向かってくる奴はいたねぇ・・。
   大丈夫、全員蹴散らしてやったから。
・・・・・・・は?
・・・すみません、ここはうぃらぶの世界でした。
本編の命の大事さを知ってて弱気で臆病な君はここにはいないんでした。
[ビビ:うっるさいなぁ。殺しちゃいないよ。
   ジタンの大事な街でしょ?そこの人達あやめたらジタンが悲しむかもしれないじゃない。
   まぁ泣くジタンも可愛いけど・・vvそれで怒られたら・・ボク、本当に生きていけなくなるし・・
  だから加減したよぉ。ボクに二度と近付いてこないようにしただけで。
・・・絶対にトラウマ増やしたな。
つい保護モードにしちゃいましたよ。[ ]が目安ねっ。
なんだその初めて聞く胡散臭い名詞って?聞かれなくても説明しよう!
保護モードとは:普段ナレーターの声は作者が意図しない限りその話の主人公(この場合はビビ)しか聞こえないか、
もしくは誰にも聞かれないのだ(ビビ:要するに長い独り言なんだね)ええいそれは言うな!
とにかく、そうなっているのだ。
だがナレーターと話しているキャラの声は勿論周りにも聞こえる。(エーコENDの前半でやってたぞ!)
しかしあまりにキャラのセリフの内容がすぎる場合、
ジタン君の精神を守る為に意図的にキャラの声も聞かせないようにするモードなのだ!

要するに「このセリフ無し!!!!」ってことさ。
今のだってこんなショッキングな話ジタン君に聞かせられないじゃない!みんなも内緒だよ。
知らぬが仏言わぬが花、しーっ。
ジタン:・・・・・大丈夫か、ビビ?
保護モードのせいで沈黙が長くなったから、ビビは何も言ってないようにジタン君は思ってる。
とりあえず作戦は成功だ。
ビビ:・・・うん、大丈夫。辛くない思い出・・って言ったらウソになるけど、でも仕方ないの。
  ボクの仲間はそれだけの罪を犯しちゃったんだし、
  リンドブルムの人達は大切な人や大切な場所をいきなり奪われ、壊されたんだもの・・
  ・・・・あのとき、ボクがされたことは、
  悲しみと怒りに狂いそうになるみんなの精神をつなぎとめる必死の行為だったのかもしれない・・
  だから、ボクだけが辛いだなんて言えないの。今だって、ボク達を憎く思っている人たちは絶対いるはずだし。
  でもよかった・・、みんな、こんな風に頑張って生きてるんだね・・・・
  ボクが言うのは間違いかもしれないけど、とってもほっとして、嬉しいの・・・。

ジタン:・・・・・ビビ、・・・・っ。
うわーある意味保護モードなんてしないほうが良かったかな。
何この子。タンタラスに負けない名演技だよ。
よくこれだけウソ出まかせのセリフがサラサラ出るね・・すごいよ、君。
ジタン君すっかり騙されて目を潤ませかけて、あ、拭いた。
きっと「オレが泣くな、辛いのはビビなんだ」とでも思ってるんだろうね。
気づいてジタン君!君が傷つくな!
ビビ:(ふふ、ばっちりうまくいった♪)さっ、ジタン、早く行こうっ。
   買い物はスピードと的確さが大事だよぅっ、おなかも減っちゃうし〜。
ジタン:ああ・・そうだな。ん、行こうか。
切り替え早ッ。計画通り、とでも言いたいかの様に黒くほほ笑む魔道士。
黒魔道士の「黒」の意味を(間違った意味で)今知る、って感じかね。

さてはて、なんのかんの言いつつ、まずは必需品の道具を買いに来ました。
・・・まぁ店までは復興してないから、広場なんだけどね。
並ぶアリスとドラグース。本編ではドラグースはアリスが好きだったんだっけかな?
ビビ:ごめんくださーいv
アリス:いらっしゃいませ・・・あら、前の可愛い子じゃない!久しぶりね。
ビビ:はい、久し振りだねっ、お姉さん。
まずはビビが声をかけます。
なんて愛らしいんでしょう、普段からこうだったら本当に可愛いんだけどね。
ビビ:何言ってるのさ、失礼だなぁ。ボクはもともと可愛いのっ!
・・・さいですか。
まぁ真偽はともかくそんな愛らしさが印象に残ってたのか、麗しき女店主さんはビビを覚えていたようですよ。
この裏を知ったらある意味もっと印象に強烈に残りそうな気がするけど・・、ま、そこはスルーってことで。
ジタン:やっ、久し振り。
アリス:あっ・・、ジタン君っ!
続いてジタン君が声掛けです。
あぁこっちは純粋に愛らしい!可愛らしい!おまけに美形だしね!
ちなみに褒めすぎというツッコミは24時間年中無休で受け付けておりません。
日本語がおかしいよというツッコミも受け付けておりません。
これがうぃらぶですから。
今度は女店主、顔を赤らめました。
どうやら彼女はこの時点からジタン君のファンだったみたいだね。(番外編のミコトのお話に記述があるぞ!)
ちっ、何だこの女という顔をビビがしてることに双方気づいてないのは幸いです。
アリス:今日は買い出し当番なの?ラッキーカラー商会かしら?
ジタン:んー、前半はあたりだけど後半ははずれ。ビビと他のみんなのための必需品な。
アリス:へぇ、それをふたりだけで?殊勝ね。
ジタン:や、もともとはオレだけだったんだけどね。買い物の他にちょっと用が出来たからさ。
ビビの時と同じように話しかけますが、声には熱意がこもってるね。
予め宿から借りて持ってきていた、物を運ぶためのバスケットを持っていたビビが、それをジタン君に渡します。
彼は「さんきゅ」と笑顔で受け取ります(ビビのっくあうと☆)
実際ここで売ってくれるのはドラグースだけど、細かく覚えてないし演出上めんどくさいんでアリスが売ってることにするわ、ご容赦を(適当な)
並べてあるハイポーション、万能薬、フェニックスの尾、テント・・
消費アイテムの中では高い部類に入るものたちを結構な数入れていきます。
「ビビ、手伝って」とジタン君に言われて我に返ったビビも手伝うよ。
アリス:結構買うのねぇ。お金は平気なの?
ジタン:だいじょぶだいじょぶ、オレらの仲間みんな強いんだぜ?
    強い魔物倒してたらお金がやったら余ってきてさ・・
アリス:あらあら、うらやましい話ね。そのお金はここの復興に当ててほしいわ。
ジタン:ふふ、今そうしてるだろ?まぁ、君だけじゃ不公平だけどさ。
よくしゃべるね二人。まぁアリスが話しかけてるんだけどさ。
好きの反対は無関心、っていうように好きな人とはどんなことでも話したいし何でも知りたいものだよね。
あっちょビビ目が怖い怖い。
っていうか物語後半ってお金余り過ぎてさ、使い切りもしないのにアイテムを99個限界まで買ったりしない?ナレーターはしたよ。
ジタン:・・ん、これくらいかな。
バスケットいっぱいになったアイテムを「さ、売ってくれ」とアリスに差し出す。
うーん、何もかもを99個買うよりはずっと少ない量だね。当たり前か。
常識的ではあるけど、それなりに高くつくねぇ。
アリス:ずいぶんあるわねぇ。えーっと、ハイポーション50、フェニックスの尾30、金の針20、おふだ20、迷惑チン20、万能薬30、テント30・・か。
    さてさて・・っと、値段はっ・・・、さ、3万こえてるわよ・・?
    アイテムだけでこんなに・・他の物を買う余裕はあるのかしら?
ジタン:よゆーよゆー
これはむしろ金の問題より持つ問題ってゆーか?
ちなみにお金はきちんと計算したからしっかり3万超えてますよぅ。
ゲーム序盤には信じられないよね〜〜
さて、会計のためにジタン君がお財布を取り出したところで、
ビビ:ジタンジタンジタンっ、ボクがお会計していい?
まるで空気のようだったビビが背伸びをして、お財布に手を伸ばしていましたよ。
アリス:えっ・・
ジタン:ん、そうだな、それもいいな。でも出すお金は間違えるなよ?ほら。
ビビ:任せてジタン♪えーっと・・・
ジタン君は笑顔で快諾し、ビビにお財布を渡します。アリスが戸惑ってるのはなぜかな?
アリスに示された金額を、間違いなく出していくビビ。
さすがにここでとちるほどのドジではありません。
ビビ:はいっ、お姉さん。
アリス:あっ・・うん、ちょうどね。お買い上げありがとう。
ビビ:うん♪
ビビはまた天使のような愛らしさ(演技)で間違いなくお金をアリスに手渡し、これで完了。
ジタン:よしよし、ちゃんとできたな。偉い偉い。
ビビ:えへへっ、もうそこまで子供じゃないんだから。でもありがとう、ジタン。
先にバスケットを抱えあげていたジタン君は、間違いなく金銭の受け渡しを終えたビビの頭をなでます。
嬉しそうなビビ。これが目的だったといっても過言ではないだろうな。
ジタン:じゃ、ありがとな。またリンドブルムに来たらここにくるよ。
アリス:えぇ、その言葉、ちゃんと覚えておくわ。
ジタン:ん。ビビ、いくぞー
ちょっぴり寂しげ?なアリスに別れの言葉を言って、ビビを促しジタン君が先に去ります。
ビビ:あっ待ってよジタン!じゃあねお姉ちゃん!
アリス:えぇ、またいつでも来てね。
最後まで天使の状態で、慌ててジタンの後を追う前に、きちんとアリスに手を振ります。
それにアリス、手を振り返しますが・・
ビビ:あっ、そうだ!
アリス:?どうしたの・・?
ぴたっとその場でビビが止まる。アリス不思議がります。
ビビ:えへへー、
  ボクが側にいる限り、たとえ釣りを渡すときでもジタンに触れさせはしないからv

アリス:!?えっ・・
ビビ:じゃあね〜!
天使の笑顔で悪魔のセリフ。
はい、そうなのです。金銭の受け渡しですら、ジタン君に触れさせはしまいとビビは画策していたのですよ。
ひどいですねっ優しくないねっ、アリスはジタンに気があるとビビはすぐに読んでいたのだね。
ジタン:?ビビ、微妙に遅かったな・・何か心残りがあったか?
ビビ:ううん、大丈夫だよーっ。さっ、次に行こっジタン!
ジタン:??ま、ならいいんだけど・・・
何も知らないジタン君は、遅めに出てきたビビを不思議に思いつつも、そこまで疑問を抱くことなく先へ進みます。

ドラグース:・・清純そうなのに、なんであそこまで黒くなったのかな、あの子。
アリス:わからないわ・・。でも、ジタン君・・(泣)

ごめんね、犠牲になってしまった二人(特にアリス)。


さて、ここで武具防具屋とか合成屋に行ってもいいんだけど、
そこは男性しかいない故惚れさせちゃあジタン君かわいそうだからすぱっっ!!といきますか。
そんな表現だけ見せてもしょーがないしょーもない。
はいはい、それでは強制的に必需品の買い出しを終え、いざ服を買いに移動しますよ。
ビビ:結構かかったね〜
ジタン:まぁしょうがないな。なんせ8人分だし。合成屋はまた後で取りに行かないといけないし・・
    ま、ビビがいてくれてそこら辺は少し助かったな。
ビビ:えへへ、ジタンありがとう!!嬉しいよボク!!・・ああんっ
つぶやくビビと答えるジタン。そしてその言葉の嬉しさに抱きつこうとするビビ・・華麗に避けられましたけどね。
ビビならまぁ、抱きつかれること自体は別にいいのですが、なっかなか離してくれないし歩きづらくなっちゃうからね。
ただでさえ二人とも荷物持ってるから。それでも抱きつこうとするビビは器用だ。
ジタン:その手は読んでるってーの・・
ビビ:ジタンひどいっ!でも・・ボクのことなんて何でもお見通しなんだね・・。
   さすがジタン!ボク嬉しい〜!!
・・・・・でも、あんまり意味ありませんでした。ジタン君脱力。やれやれ。
そんなこんなでも服屋とかアクセサリー店が所狭しと並ぶ路地につきました。
捏造に近くはなるかもしれないけど、普通こういうとこもあるよね、そうだよね!
そうでないと演出上困r・・こほん、失礼。
まぁそうだろうと素晴らしく無駄に信じて、書き進めていきますか。

ビビ:わー・・・、すごいね。
ジタン:前はもっとすごかったんだけどな。
つきました。
生活の基本である衣食住にかかわるものとはいえ、さすがに復興途中だしそこまで期待はしていなかったのですが・・
それでも十分なもの達がそこにはありました。
とはいっても、オシャレよりは防護服というか、機能とか、安価だとかそういうものが重視はされてるね。
店も直ってないから適当なものに引っ掛けて商売している、という感じかな。
まぁそりゃそうだろう。さすがに作者もそこまで期待はしないさ。あってもおかしいしね。
アクセサリー系は護身系以外はほぼ売ってないみたいだし。
ビビ:前はどんな感じだったの?
ジタン:んー・・ある意味武具とか売ってる所よりすごかったかな・・・
    競争が激しいっていうのもあるし。値段も質もピンからキリまで、だし。
FF\は中世のイメージがあるので、そこまで大量生産も出来はしないと思うから、余計に高そうだよね、宝石系は。
服はセンスの値が大きいと思うからどこでもすごい。同じく大量生産はできないけど・・
ビビ:へぇ〜、ならボク、ここが完全に復興した時にまた来てみたいな
ジタン:ん、そうだな。みんなにもリンドブルムのすごさを見せてやりたいし。
ビビ:いやみんなでじゃなくてぇ・・
ビビの次のデート設定作戦は失敗に終わりました。ミコトと違って。
ジタン君真相を知らないまま華麗にスルー。
裏を読んだ上でのスルーではないので打つ手がありません。今度はビビ脱力。
まぁそんなとこも魅力だということで許してあげてよ。
ジタン:あ、あのアクセ何か追加効果あるかな・・ちょっと寄っていいか、ビビ?
ビビ:ジタンが行くといったら黄泉の国までボクは付いて行くよ、ジタンv
左右へと流すような視線を向ける中で、あるアクセサリーに目をつけましたジタン君。
いつまでも脱力してられません、問いかけられたビビは素直に(?)そう答えます。
よし決まりだな、と半分ビビの言葉をスルーして(ジタン君レベルが上がりました)、アクセサリーを売る露店へと近付いていきます。
手作りなのか、少し形は不ぞろいですが、かわいいアクセサリー達を売るお店です。

ジタン:ちょっと見ていいかな?
ジタン君が柔らかい笑みを作って屈み込み、座っている店主さんに声をかけます。
店主はアクセサリー屋では珍しいことに、年配のおじいさんでした。
おじいさん店主:おやおや、エライべっぴんな兄ちゃんだなぁ、好きなだけ見てきな。
ジタン:ありがとな。・・でも、“べっぴん”はやめてくれ・・
店主は自分が話しかけられたと知ると、老いを感じさせないはきはきとした声で答えました。
おどけたように “べっぴん”と言われ、ジタン君はため息。
べっぴんはそもそも美しい女性のことであって男性のことは指しませんからねぇ。
この店主の場合はふざけているだけでしょうが、
ジタンの後ろにいるビビは「うんうん、ボクのジタンにはそういう表現がぴったりだよねぇ」となぜか得意げにうなずいておりました。おいおい。
ジタン:綺麗なエメラルドだな。
店主:ふふん、兄ちゃん目もいいねぇ。そいつぁ俺が作った中の傑作さぁ。
そんなビビの様子もいざ知らず、ジタン君は整列したアクセサリーの中で、たったひとつを見ておりました。
精錬とした、しかし美しい曲線美をいくつも組み合わされてつくられた銀の腕輪。
曲線と曲線が交わる場所に点在するエメラルドは、一つ一つは小さいものの、それ故に銀と調和していた。
ただその美しさを少しだけ貶めるのが、無数に入っている傷。
日常生活でつくレベルではないそれは、飾り物としては品を落とすものであっても、戦闘の道具としては役に立つということを表してもいた。
以上、うぃらぶらしからぬ(?)まじめ説明でした。失礼。
余程の自信作なのか、嬉しそうに言う店主。
ジタン:よし・・。じいさん、これ、売ってくれない?
店主:よしきた。
ほどなくジタン君が店主に言います。
金銭の受け渡しの後、店主の皺だらけの手がきびきびと動きますね。
自分の背後に手をまわし、小さなピンクのパステルカラーの袋を出しました。
ジタン:おいおい、別にこのままでもいいぜ?上質そうな袋なんか使うの勿体ねぇよ。
店主:馬鹿を言うもんじゃないぜぇ兄ちゃん。どーせ愛する者へのプレゼントだろう?
   丸裸のままで渡す奴がどこにいるよ。もっと上質な物を使いたいぐらいさぁ。
ジタン:!!!??ち、違うっつーの!
ビビ:ええっ!?
店主:あっはっはぁ、どーやら図星のようだな。安心しちゃれー、丁寧にやるからさぁ。
怪訝そうに聞くジタン君に、当然だろうとばかりに店主のツッコミ。
一瞬で真っ赤になったジタン君(可愛いなぁとビビが思いました)が否定したところで意味は無し、店主はそれ見たことかと笑うだけでした。

結局、綺麗に包まれたアクセサリー入りの袋を手荷物に増やします。
ビビ:ちょっとちょっとジタンっ、さっきのじーさんが言ってたことホントなのぉ?
ジタン:え?!あぁー・・・
先程も空気のようだった(ビビ:さっきも言ったよね・・、焼き尽くしていい?)いや命は惜しいです。
店主の言葉があまりに衝撃だったのか、ビビがジタン君に詰め寄ります。
明らかに動揺しているね。
ビビ:まぁ・・・ボクのためで恥ずかしいっていうのならわかるんだけどv
ジタン:いや、お前にエメラルドは似合わないだろ。(ドキッパリ)
ビビ:ひどっ!?
一刀両断。恥じらうビビに容赦ない無意識ブリザガ剣攻撃。
ビビ:じゃあじゃあじゃあっ、一体誰のためなの?まさか腹黒女とかじゃないよね?
さすがに焦るビビ。ダガーであってほしくないとのことで。
まぁ、EDに対するアンケートでも本編でも一番のライバルだったからなぁ。
まっすぐ見つめられて居心地が悪いのか、ジタン君、ポリポリと頭をかき、一つため息。
ジタン:・・・フライヤ、だよ・・・
羞恥に頬を染めて目線をそらし恥じらうさま。
ってゆーかおまえどこの乙女だよ!!
ある意味予想通りまぁ腹黒女よりいいかいやでもまたかよもう何であの人ばっかと思考を巡らせているせいで、ビビ、沈黙。
ジタン:あっ、でもオレが渡す前でも後でも言ったりするなよ!?恥ずかしーし、内緒な内緒。
    オレとビビだけの内緒だからなっ。
人差し指をたてて唇にあてる。だからおまえどこの乙女だって!
想像したらめっちゃ可愛くて困るじゃないか!
ビビ、その様子を見られたこととセリフの後半は嬉しいんだけど、ちょっぴりショック状態のよう・・
ジタン:?
    まぁオレの寄り道も済んだし、ほらっ、服買いに行こうぜ。
ビビ:んも〜、おセンチな描写の一つや二つやっておきたかったのにぃ。
ジタン:おセンチって言葉自体アレな気がするけど・・てか、落ち込んでた?
・・・少しぐらい気づいてやれよ。ちょっとビビに同情。
しかしおセンチって書いたら一発変換で出たんですけど。何これ常用語なの?
まぁそれは置いといて、何もわからないジタン君、ビビため息。
ビビ:落ち込むって言ったらそうかもしれないけど・・まぁフライヤのお姉ちゃんならぎりぎり許すっ。
ジタン:???フライヤならって・・?
ビビ:んもう、鈍いなぁジタンは。まぁそこまでは考えなくてもいーや。
   ジタンはそのままでいーよっ。可愛いままで
ジタン:可愛いって・・あのなぁ・・。
    まぁとにかくオレのせいではあるんだな。・・ごめんな?
ビビ:ふふっ、ジタンは可愛いから許してあげる。
鈍感ジタン君、最後まで真相には気がつきませんでしたが、自分の非だとは感じたようです。
謝られてビビが許さないはずもないさ。しおらしいジタン君も可愛いらしいしね。
ジタン:仲直りできたのか?なら・・・ほらっ。
ビビ:えっ?
でも次の行動に驚きます。
ジタン君が手を差し伸べてきたのです。ビビ、素っ頓狂な声をあげてぱちくり。
ジタン:仲直りのしるしってことで。たまには、な?
ビビ:じ・・・たんぅぅ・・・
にっこり陽だまり笑顔のジタン君。
自分から手をつなごうとするなんて珍しい。ビビ感涙。
ビビ:ありがとうジタンっっ女どもよりボクを選んでくれたんだねっっ
ジタン:なんでそーなるんだよ!?
差しのべられた手に飛びつくようにして握ります。
ビビ:わかってる・・今までの冷たい態度
  あの
腹黒女フライヤのお姉ちゃんへの好意ボクの気を引くためのものだったってぐらい
   ジタンはツンデレだからね!やっとデレてくれたんだね可愛いなぁもう!
   読者のみんな、今まで応援ありがとう!ボク達公認になりました!
ジタン:もうお前何言ってるのかわかんねぇよ!(汗)
ビビ、歓喜のあまり大・暴・走☆
こんなことになるなら手をつなぐんじゃなかったとジタン君が後悔していますが、もうしっかり握られているので離せません。
振り払おうと暴れるほどのことでもないしね。仕方ないのでそのまま歩きます。


・・さて、そんなこんなで歩きにくいながらも、何とか服屋の前に着きました。
ジタン:ほら、着いた。・・あんまりにも高いのは、ちょっとお金が苦しいから無理だぞ?
    まぁ、ビビがその分稼いでくれるなら別だけど・・
ビビ:もちろんわかってるよ、ジタン♪
   大丈夫、ボクがバンバン稼いでジタンにぴったりの花嫁衣装を用意してあげるからv
ジタン:そっちじゃねええええええ!!!!
    ってかオレは女じゃないし結婚もしないって!お前の服だって!
ビビ:あ、ごめん。白無垢の方が良かった?
ジタン:お前オレの言うこと聞いてないだろ!?
ビビ:ジタンはツンデレだからね、裏の裏まで読まないと真意がわからないんだよ〜
ジタン:裏の裏は普通表だろ!?
なんというボケツッコミか。(でもビビは本気です。)
さっきの行動のせいでビビの脳内ではもうジタンとの結婚まで進んでるようです。
気が早いね(そういう問題じゃない)
いやでもジタン君なら、花嫁衣装着たところでそんじょそこらの女に負けない美人が登場するだけだと思わない?!
嫁にほしい・・・おや、何やら殺気がビンビンに来ますね。
ビビ:やっぱりジタンなら青が一番かな・・。でも王道の白もいいよねぇ・・
ジタン:ビ〜ビ〜・・・・。
おお、ジタン君のトランスゲージが高まってきました。
ちなみにうぃらぶの設定ではジタンが一度怒ると、ダガーが全召喚獣を召喚するよりも、
ビビがトランスでW黒魔法を発するよりも、よっぽど恐ろしいことになります。
抑えられるのはフライヤとルビィのジタンの保護者組だけです。
本編でも一回ぐらい爆発させておけばよかったかな。
ビビ:ジタンのを選ぶ方が100倍楽しいのに〜、んも〜。
   しょうがないな。今回は許してあげる。
ジタン:やれやれ・・、ありがとな。・・・・・ん?
そんなジタンの恐ろしさも知っているので、ビビは素直に引きました。
男の子もののところにとたとたと走っていきます。
・・・結婚の野望をあきらめてはいないようですがね。
ビビ:あうっ
ジタン:あっ、ビビっ!?
ジタンの中で疑問が浮かぶ前にビビ、転びました。これは計算です。
でもジタン君騙されてます。だめじゃん花形役者。まぁ優しいからなんだけどさ。
ジタン:大丈夫か?
ビビ:うん、ありがとうvv
かがんで手を伸ばすジタン君の手をしっかり握って立ち上がります。
ジタン:よし、じゃあちゃんと選んでくれよ?
ビビ:はーいあっ、ジタン、ボクあの上のがいいな
ジタン:お、やっと選ぶ気になったか。上のだな、わかった。
    ・・・ん・・?ちょっと届かないな・・
しおらしくジタンの言うことを聞いて、ビビは彼自身の背では到底届かない、青い服を選んで言いました。
ジタン君がやっとやる気になったことにホッとして手をのばしますが、彼でも届きません。
ジタン:オレ・・やっぱり背が低いタイプなんだ・・
ビビ:(やんっジタン可愛い!!これは想定外だけどやっぱりあれを選んで正解だったね!)
   大丈夫だよジタン!ボクを肩車してくれない?それなら届きそうだし!
ジタン:それもそうだな・・よし。
手が届かない背だったことにジタン君orzみたいに落ち込みます。尻尾もしなだれてますね。
ビビがナイスな提案をしたおかげでジタン君も早めに立ち直りますが、それも計算かお前は。
最初からジタン君に肩車してもらうために高めのところを選ぶとは。
ジタン:ちょっと力抜いておとなしくしてろよ?
ビビ:うん。・・ってジタンくすぐったいよぉぉ・・
ジタン:ちょっとちょっと。
ジタン君ビビの後ろに回って、ビビの両脇の下に手を入れます。
ビビが純粋にくすぐったがって身をよじりますが、構わずそのまま一気に体を引き上げて、ハイ肩車完成。
ビビ:おおっ、早いねーっジタン、ほそっこいのにちっから持ち〜♪
ジタン:まぁ、盗賊はしなやかな筋肉つけないといけないからな。ほら、取れるか?
ビビ:ばっちりだよ〜
軽々と持ち上げられて、ビビが素直な感想を言いますが、促されて服をとりました。
魔道士系のローブですが、青いチェック模様ですな。
ビビがじっとそのローブを見ている間に珍しく真剣です)他にもジタンがいくつかローブを持ってきました。
どれもおとなしめですな。まぁ、派手だと敵に見つかりやすいしねぇ。
ジタン:どうだ?何かあるか?
ビビ:うーん・・・
じっと見つめたり、鏡を見ながら自分に合わせてみたり、見比べたりします。
とっかえひっかえローブを変えて見ていますが、ビビは渋い顔です。
ビビ:これがいいかなぁ・・
最初にとった青いチェックローブを見てますが、あくまでも「この中から」という感じがしますな。
ジタン:あんまり気に入ってなさそうだな。
ビビ:そういうわけじゃないんだけどね・・。
ジタン君もさすがに気付いてますね。頭をぽりぽりかいてます。
ジタン:・・・今のと同じやつがいいか?
ビビ:まぁこの服にはそれなりに愛着もあったからねぇ・・。
   でも、同じのなんて見つからないだろうなぁ。
ジタン:うーん、まったく同じは無理だろうな。
ビビ:やっぱり?そうだよね・・。
産まれたころからずっと着てますからね。ボロボロにならなかったのが不思議なくらい。
そりゃ愛着もわくでしょう。いつになく神妙なビビに、ジタンちょっと考え込みます。
ジタン:・・うん、やっぱり元のにするか。
ビビ:え?だって元のは無理って・・
答えが出たようで、ジタンはうなずいてビビを連れてちょっと走ります。




そしてそして。
ジタン:ただいま〜
ビビ:戻ったよ〜
エーコ:ジタァァン!!やっと帰ってきたあああ!!
スタイナー:ビビ殿、お帰りでありまする。ジタンは・・戻ってきたのか・・
ダガー:潰すわよスタイナー?おかえりなさい、ジタンvこんなのと一緒で大丈夫だった?
サラマンダー:あぁ俺の麗しき猫!もう少しで禁断症状が出るところd(殴打)
フライヤ:おぬしは自重することを覚えろ。二人とも、ご苦労じゃったな。
クイナ:今夕食の準備してる所アルよ〜。
8人分のセリフを考えるのも大変なものです。
さて、日もとっぷりと暮れたころ、必需品をたっぷり持って二人は帰ってきたのですが・・
フライヤ:ん?ビビ、おぬし服が変わっておらぬではないか。
エーコ:ホントだ。忘れられちゃったとかぁ?かわいそっ
ビビ:うるさいちびっこ。ふふ〜、まぁ変わってないのはホントなんだけどね。
フライヤが、元のつぎはぎ服のままでいるビビに気づきます。
ついでエーコの嫌味、でもビビは嬉しそう。



ビビ:ジタンがやっぱり元の服がいいなって思うボクのために、縫ってくれるって♪

ダガサラエコ:・・・は?
フライヤ:元の服はわかるが・・
クイナ:とりあえず買ってはこなかったアルね?
全員一瞬あっけにとられます。冷静なクイナの言葉にうなずくジタン君とビビ。
ダガー:え・・、ジタン、それって全部あなたが縫うの?
ジタン:まぁ使える土台は使うけどな。だから服じゃなくて布買ってきた。
ほら、とビビの服の生地と似た青い布を見せるジタン君。
サラマンダー:おいジタン・・、それって、まさか・・。
ダガーとサラマンダーとエーコの顔が青ざめていきます。ということは・・

ビビ:そう♪今度ボクが着る服は、ジタンのお手製ってことだよ♪
ダガサラエコ:・・・・はあああああ!!!????
ジタン:まぁばばーっと縫っちゃうから。任せとけよ、オレは知っての通り器用だから。

これ以上なく嬉しそうに嫌味ったらしい笑顔で宣言するビビ。
信じられないと驚愕する三人組と、全然真意を理解してないジタン君。
フライヤ:おやおや・・ビビ、よかったな。ジタン、無理はするなよ?手伝うか?
ジタン:オレはフライヤのその一言で充分。ありがとな。オレが言ったことなんだしオレが全部やるよ。
スタイナー:とゆーか最初に破れすぎたから買う、みたいになっていたのでは・・
ジタン:しょうがないだろ?本人が元のがいいって思うならそれの方がいいじゃないか。
のんきな会話。
クイナ:・・・ジタン、アナタは本当にトラブルメーカーアルよ・・
ジタン:??なんで?
クイナ:あっちを見てみるアルよ。
それに対して、呆れたようなクイナがジタン君に視線を促した先には・・・・

エーコ:ふっざけないでよジタンをさんざん振り回した挙句買ってこないで作ってもらうなんて!
    ずうずうしいにもほどがあるわ!
サラマンダー:ジタンが一針一針縫った服なんて羨ましすぎる・・俺と代われ!
ダガー:ジタンが「ややこしくなるからついてきたりするなよ?」って言ったから我慢してたのにっ・・
ビビ:へっへーんだ♪日ごろの行いじゃないのぉ?

超自分勝手+ジタン執着四人組の喧嘩が・・・。
案の定ですが、三人の爆発一人の煽りがまぁなんとうるさいことか・・。
そりゃあうらやましいよねっ元の服が着られることよりジタン君が縫ってくれるなんてうぃらぶでこんないいことはないよねっ

サラマンダー:くっ・・許せん、縫い物をするジタンは可愛いのに縫ってるものがそれなんて・・!
エーコ:大体アンタはいつもジタンに甘えすぎなのよ!あーもう何でよジタン〜!
ビビ:あっはっはっ、みんなざんねぇん、かまってもらえないんだね〜
ダガー:ずいぶんつけあがってるわねぇ・・その有頂天から叩き落としてやるわ!
ジタン:うるさい黙れ宿で騒ぐな。
ほっといたらいつまでも喧嘩を続けた挙句召喚獣魔法が飛びかねないのでジタン君の鶴の一声
大声を出したわけじゃないのに、みんなしゅんとなって静かになります。さすが。
ビビ:ふふー、まぁ何を言おうが今日はボクの完全勝利だねぇ〜
ジタン:ビビっ。
ビビ:ごめんなさぁい・・
勝利の余韻に浸るビビも、叱られちゃいました。あーあ。
ジタン:しばらく全員テーブルの前で正座してろ。
ダガビビサラエコ:はぁ〜い・・
料理が並べ始められているテーブルの前で、椅子に座るジタン君に跪くように正座。
なんか王様と家臣達みたい。いや、ある意味そーか。
やっぱり最強はジタン君ですね。
フライヤ:ふむ、これで静かになったな・・
スタイナー:あぁ姫様、おいたわしや・・。おのれジタン、姫様に正座をさせるなど・・!
ふぅっ、と息を吐くフライヤと、怒りに拳を震わすスタイナー。
でも前にもジタンがダガーを叱ったとき、ジタンを殴ろうとしたら避けられた挙句
その後ダガーに召喚獣でつぶされましたからね。(本編ではなかったけどね、そういう設定)
さすがにそれを理解する頭はあるようです。
クイナ:まぁ、夕食ができたアルよ。冷めないうちに食べるアル。
ジタン:ん?・・・・そっか、クイナのならしょうがないか・・。
    仕方ないな、四人とも正座といて食っていよ。後で全員みっちり説教するからな。
ダガー:ありがとうジタンvやっぱり貴方は私の慈母であり夫だわv
ビビ:どっちだよ。ボクはジタンの説教なら1日中だって聞くしv
エーコ:あぁ・・ご飯を食べるジタンもやっぱりあたしの王子様・・
サラマンダー:正座もジタンのしっぽがよく見えてよかったんだがな・・
クイナのおいしいごはんを冷めさせてしまってはかわいそうと思ったか、ジタン君が手を上に振りました。
いろいろ余計なことを言いいつも4人は立ち上がります。
エーコ:じゃあお礼にあたしがジタンにあーんってしてあげるわv
ビビ:ままごと気分でジタンにそんなことしないでくれない?どいてよちびっこ!
サラマンダー:姦しいガキ共だ・・やはり隣には大人がいいだろう、ジタン?
ダガー:あんたみたいな大人がいいとは思わないけどね。
     ねぇジタン、どうせ隣なら麗しい女性の方がいいわよね〜?
・・だめだわ、やっぱりジタン君の隣を巡ってこうなります(すでに片方はフライヤが座ってます)
スタイナー:姫様、ジタンのような者が隣では穢れますぞ!ここは自分の隣に・・
エーコ:あら、よかったわねダガー。ぴったりのお誘いじゃない、騎士と女王様なんてv
ダガー:死ね変態!!騎士と女王様より盗賊と姫の方がよっぽど萌えでしょうが!
ビビ:ちょっどさくさまぎれに何隣とろうとしてるのナマコ!ここは今日の勝者であるボクに譲るべきでしょうがぁ!
サラマンダー:そんなルールはないだろ、お前の黒さがジタンに移ったら困るからな。
ビビ:一番穢れてる人間に言われたくないよ!
フライヤ:ちょっとおぬしら、その辺でもう・・
クイナ:無駄アルよフライヤ。もう発動してるアル。
やっぱりこのメンバーで静かなご飯は無理なようです。



ジタン:・・・っおまえらぁ、いい加減にしろーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!

直後ジタン怒りのトランスで、全員等しく罰を受けるのでした。

















ジタン:ったく・・・ビビも、オレの身にもなれよな・・?
ビビ:ごめんなさぁいジタン・・
ジタン:・・まぁちゃんと反省したならいいよ。ほら、できたぞ。
ビビ:うわぁ・・ありがとうジタン!
ジタン:それほどでも・・ってちょっ、抱きつくなって!
ビビ:本当にありがとうジタン、なんかすっごく嬉しいんだよ・・
ジタン:・・・そっか。よかった。
そして次の日には、あの三人組に歯ぎしりされながらも、ジタン君お手製のローブで戦うビビの姿がありましたとさ☆








〜騒ぐ時はTPOをよく理解し、礼儀と品性を守って正しく一日を終えましょう〜




 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ミニあとがき * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
ずっと前から書きたかったビビジタです。
本編に出ていない設定が多く出たうえ、書き上げるのは時間がかかりましたが、
最終的にはそれなりに形になってほっと一息つきました。
ジタン→ビビになったわけではありませんが、今回はビビ大勝利ということで。
いや、久しぶりに書くと本当に楽しかったです。
次に何かやるならダガー関連になるかな、と思いますが未定です。

それではここまで読んでくださりありがとうございました。

10/3/31


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