We Love To His!






――これは伝説となった英雄『8英雄』の汗と涙、そして感動の貴重な日常のことである――






番外編






恋人でもいいよ?けどとりあえず「おにいちゃんといっしょ★」









ミコト:こら〜〜〜〜っっ!!待ちなさいよこのクソガキ共がぁぁぁっ!!
ビビjr 1:やーいやーい!悔しかったらここまでおいで〜〜!
ビビjr 2:ミコト遅い〜〜ッ♪
ミコト:うっき〜〜!!
黒魔道士の村に朝っぱらから大声が響きわたる。うるさいったらありゃしない。
騒いでいるのはもちろん、黒魔道士・ビビの子供たち(名前はまだない/えぇぇ)とジェノムのミコト。
ビビの子供たちはまぁ何ともやんちゃで、いっつもミコトを振り回しっぱなし。
いたずら黒魔道士たちをミコトが追いかけて村中を駆けずり回るなんてまぁいつものことなのさ。
ときおり黒魔法が飛び掛っているのも気にしなーい★
追いかけっこは命がけ。それがこの村の鉄則。
56号:いやぁ・・今日も平和だね〜〜。
288号:本当に・・今日も皆元気だね・・ミコトさんも・・。
そんな様子に見慣れてしまっている黒魔道士たちはぼんやりとそれを見ながら朝のコーヒーブレイク☆
こんな光景に見慣れていいものかというツッコミも全てファイガで燃やし尽くして
まぁこれはこれで幸せなのだ、ということなんですよ。
他のジェノムたちは「また直す場所が増えた」と泣いているけどねっ。
ミコト:ほぉぉーらつかまえたっ!!
ビビjrたち:うわぁぁぁ〜〜ん!!幼児虐待ーーッ!
ミコト:捕まえるだけでなってたまるもんですかっっ!!(怒)
    ほらっ、早くご飯食べなさいっ!!
ビビjrたち:うわぁぁぁぁ・・。
さぁ、こんなことでページ削ってもしょうがないので(身も蓋もない)さくっと進もう。
今日もいつもの通りミコトがビビの子供たちを捕まえたよ。
首根っこつかまれて上に引っ張りあげられて、誰か助けてと皆びーびー泣いております。
どこから「幼児虐待」なんて言葉を知ったのかということは気にしちゃいけないよ♪
56号:いやぁ・・変わらない毎日って本当にいいよねぇ・・・。
288号:そうだねぇ・・・幸せだよねぇ・・・。
ジェノムたち:いつまでも浸ってないで修理手伝ってください!!(泣)
引きずられていく子供たちと引きずるミコトを見ながら、自分たちだけの世界に浸っている黒魔道士たち。
それを現実に引き戻そうと泣きながら訴えるジェノムたちの声。
いやぁ君たち至福に浸っている人間にそんな言葉は届くわけがないんだよ、諦めなさいって。


ミコト:やれやれ・・。
ジェノムたち:ミコトさん、お疲れ様でーす。
黒魔道士たち:お疲れミコトさん。皆ちゃんと食べてるかい?
ミコト:何とか。いつも通り椅子に体縛り付けてるけどね。
黒魔道士たち:そうか、それならいいね☆
ジェノムたち:(・・・ここの常識って一体・・・)
一段落終えて、肩をゴキッと鳴らしながらミコトが出てきました。
ぼろぼろになっているミコトにジェノムたちは同情しながら、
黒魔道士たちはいつも通り、あー今日も平和だね♪と思いながらねぎらいの言葉をかける。
扱いに差があるとは思っちゃいけませんぜー?
普通の家庭では絶対にないような状況を想像してジェノムたちは一斉にそう思いましたとさ。
いーんだよ〜、間違ってないよ君たちは。
さぁ、こんな村にも毎日の日常に変化がないわけではないよ?たとえば・・。


ジタン:よーす!みんな元気か〜〜??


こうやって彼が来ることもそう、変化の1つなのさっ。
ジェノムたち:ジタンさん!
黒魔道士たち:ジタン君!
皆さん嬉しそうな顔です。変化に喜ぶというより、彼がきてくれたことが嬉しいんだよ?
だってジタン君は眉目秀麗、頭脳明晰、踊る姿はまるで鯛、
そしてみんな大好き
いちご風味の王子様☆なのさ。
変な表現、褒めすぎという感が否めなくはないが、それはこの小説では常識だからツッコんじゃいけないぜっ。
ジタン:よ、ミコト。会いたかったぜ。
ミコト:兄さんvv
もちろん兄大好きなミコトも例外ではないのさっ。自分の方に向かってくるジタン君に余計に感動したはいいんだけど、
ビビjrたち:うわぁぁぁいジタンにいちゃぁぁぁぁぁんvVvvvVVvv
ジタン:おぉわ!!?あっ、お前らか〜〜。久しぶりだなっ。
ミコト:(あ・・・あいつらぁぁ!!)
ビビの遺伝子を受け継ぐ彼らが普通でいるはずないでしょう?
(もちろんだよ、ジタンを独り占めになんておてんと様が許してもこのボクが許さないからvv by天国のお父様☆)
体を椅子にぐるぐるに縛り付けられながらも出てくるのはさすが彼の息子☆
ミコトのトランスオーラもものともせずあっちゅー間にジタンを囲むのです。
ジェノムたち:あぁぁ・・ミコトさん怖い・・。
黒魔道士たち:いやー、今日はいい日だねっ、ジタン君が来てくれるなんてさっ☆
そしてそれを見守る常識と非常識。頑張れジェノムたち。
24号:ジタン君、今日はどうしてここに?
ジタン:24号か!元気そーだなっ。オレ、ミコトに用があるんだよっ。
ミコト:私に?
ビビjr:えぇ〜〜おにいちゃぁ〜〜ん、遊んでよ〜〜っ。
24号がとりあえず話を進めようと黒魔道士に埋もれるジタン君を見ながら話しかけます。
ジタン君があいさつをした後にそう告げる。とどうでしょう、文面はいたって普通、
だけどミコトはハート乱舞、ビビjrたちは怒りオーラ満杯
君たち暴走するのは勝手だけど、かわいそうに怯えているジェノムたちをいたわってあげなさいな。
ジタン:そーそー、仕事が終わったからこっちに寄ってみたんだけど、ミコトって世界を見たことがないだろ?
    だからオレと2人で世界を回ってみないか、って。
ミコト:兄さんっっvvv
ビビjrたち:な・・なんだってーーーー!!??
とる人にとっては告白まがいだけど、ジタン君はいたって普通。
この自然体がわざわいしてる時があるのも本人は知らないんだよね。
ほら、今だって結婚式にまで妄想が発展してそうなミコト危険を感じているビビjrたちがいるでしょう??
ジタン:ミコトさえいいなら今すぐでもいいんだけど、どう?
ミコト:私に反対する言葉なんてあると思う・・・?いくわ兄さんっ、それこそガイアの果てまでも・・・!
ビビjrたち:ジタンにいちゃんこんなケダモノ連れて行っちゃダメだってー!!結婚させられちゃうかもよ?!
ジタン:そうかよかったよー。というかおまえらっ、いつも面倒見てもらってるくせにそういうこと言っちゃダメだぞ。
思ったとおりの反応。ミコトと子供たちの裏の真意にまったく気づいてないのも君の魅力だ!ジタン君。
たしなめる言葉につまるビビjrたち(お父様に似てみんなジタンには弱い)と嬉しそうなミコト。
ジタン:じゃーミコト、早速いくか!皆元気でなっ。
ミコト:ええ兄さんv皆いい子にしておくのよ〜〜。
ビビjrたち:(くっそー・・・・。)
もう放心状態のジェノムたちいやぁ全くもって今日は平和だねv
次は紅茶ブレイクに入っている黒魔道士たちの側をすり抜け、
ジタン君はミコトの手を握りながら側を去っていきましたとさ☆
・・・ビビjrたちの猛烈な嫉妬&怒りオーラを背中に浴びながら。(もちろんジタン君は気づいてないよ☆)





ジタン:じゃー最初はやっぱりリンドブルムだろ!さぁいくぞーっ☆
ミコト:ええ兄さん!あいつら(ビビjrたち)がいない状態でハネムーン・・!)
ジタン:・・何だよ、変な顔だなぁ・・。変なもんでも食べたのかー?
嬉しそうなジタン君と完全に浸っているミコト(新婚気分入ってます)。
嬉しいのはわかるけど表情がかなり怪しいからジタン君ビビってるよ?
いや他ならぬあなたが原因なんだけどさ。
ミコト:あーーー!!生きてるってすばらしいわ!!
ジタン:ひぎゃ!?
ミコト:あっ、兄さん・・・ごめんなさい・・。
いきなりうつむかせていた顔をあげて叫ぶミコトにジタン君混乱。あわててミコトは平静を取り戻しますよ。
ジタン:いやいーよ。(きっと今は反抗期なんだ・・見守れオレ!)
    でもさ・・オレとの旅・・そんなに嫌・・・?
ミコト:(!!!!)そ、そんなことないわ兄さん!すっごく嬉しいのよ私!
何だかもんのすごい勘違いをしながら
悩殺ポーズ+MS明朝体で話すジタン君。(もちろんバックには薔薇!)

どうやらミコトがうつむいていたのは何か嫌なことを自分がしたのではと不安になったようだね。
まぁ真実は知らなくていいよ君は!
そしてそんなジタン君に一発でノックアウト+昇天寸前のミコト。
もちろん作者空もそんなもん目の前で見せられたら卒倒だね!(関係ない)
ジタン:ならよかったっ・・・!!じゃあいこーぜミコト!
ミコト:(その前に幸せで悶え死にそう・・)えぇ兄さん!
本人にその気はごまどころかノミほどの大きさもないものの
見事なまでにミコトを(元からだが)自分にメロメロ(死語)にさせて
ミコトの手を引っ張って走っていくジタン君。
おーっとミコト、その鼻血は拭いておいたほうがいいよ?


ジタン:あの目の前にあるでっかいのがリンドブルム城で、ここら辺はみんな商店とか宿屋ばっかりさっ。
ミコト:はぁそうなのいいんじゃないえぇ・・vv
正面の門から入っていった2人はまず商業区をぶーらぶら。
ジタン君が説明してるけど、ミコトは幸せに浸ってて全くもって内容は入ってないみたいだよ。
でもまぁジタン君が案内に夢中で気にしてないみたいだからいっか。

ジタン:ここが道具屋。最近やっと復興できたんだ。小さいけど品揃えいいだろ?
アリス:きゃ〜〜ジタン君vvお久しぶりねっ、このクポの実持ってって〜〜☆
(クポの実を手に入れた!モーグリの大好物なので、ぜひモーグリにあげてみよう!)

ジタン:ここは武具屋だ。ははは、見かけはがめついけど優しい店主だぜ。
ドラグース:おおっ、ジタンか!これ護身用に!新しいダガーだ!
(ダガーを手に入れた!隅から隅まで磨かれてぴかぴかだ!)

ジタン:ここは合成屋だ。オレより少し年上の奴がやってんだけど、腕は確かだぜ!
ウェイン:ジタン君かい?これこの前合成したパールルージュだよ!持ってってくれvv
(パールルージュを手に入れた!女性にぴったりのプレゼントだ!)

ジタン:ここは教会だ。オレも何回かはきたことがあるよ〜〜。お前も興味があったらやってみるか?
牧師さん:おおジタン殿。よく来たねぇ、ささ、これをもって行きたまえ。君の身を守るお守りだよ。
(お守りを手に入れた!実際にこんなアイテムはない!・・が、持っていると何かいいことがあるかも。)

ジタン:ここは宿屋だ!最近値下げしたんだって。でも扱いは変わらない!嬉しいことだよなvv
宿屋のおじさん:よぉジタン!いいとこに来た、ちっこいボボードリをもらったからお前にやるぞ!
(小さなボボードリを手に入れた!気持ちはありがたいが重い!!

ジタン:なっ、いいとこだろ?
ミコト:・・・・・(兄さんを死守しなきゃ・・!)
さすがどこに行ってもモテモテ☆ジタン君いろんな人からいろんなものもらってるよ。
(かなりマニアックなものもあるけどね★)
商業区を一周していくうちにどんどん彼の手がもので埋もれていきます。
仕舞いには両手いっぱい♪になった持ち物を持つジタン君をみて、
浮かれモードからしっかりさっぱりカラッと現実に戻ってきたミコトをジタン君は知らない。

ジタン:次は劇場街にいこーぜ!あっ、これはエアキャブな。
    ちっちゃい飛空挺なんだけど、これに乗ればどんな区でもひとっ飛びだぜ♪
らんららご機嫌そうにジタン君は歌いながらエアキャブに2人が乗りますが、ミコトは気が気じゃございません。
何たって眉目秀麗、頭脳明晰、踊る姿はまるで鯛、
そしてみんな大好き
りんご風味の王子様☆だからね、みんなの視線ジタン君独り占めvv
まぁそれを知らぬは本人ばかりなり、さ。


ジタン:さぁついたぞ!劇場街はやっぱりこのミケルからだろ!将来は大物画家だ♪
ミケル:ははは恥ずかしーなジタン君〜〜。ほらっ、これ君の似顔絵、持っていきなよ。
(似顔絵を手に入れた!まるで写真をとったかのようにそっくり!魂がこめられすぎている一作だ!)
ジタン:さんきゅー!すげーそっくりだ〜〜!
ミコト:(どこにいても気は抜けないわね・・!)
ジタン君いわく無事に、ミコトいわく何とか無事に、劇場区につきました。
まずは芸術家ミケルの家。いつ似顔絵描いてたんだろーね!ミコト厳・戒・態・勢★
ジタン:じゃあ次はタンタラスのアジトに・・ミコト、疲れてるか?
ミコト:ううん、大丈夫よ、兄さんvv
ジタン:そーか、それならいいけど・・。
また1つ手荷物を増やして、それでも元気にジタン君は進みます。
ジタン:で、オレ達のアジトは・・・・、
ブランク:ジッターーーーー



ゴッバキャッ!!経験で自分に対する危険を感じて鉄拳鉄脚のダブル制裁★)


ゴワッ!!本能で兄に対する危険を感じてファイガの制裁★)



ジタン:・・あそこあそこ♪「ラッキーカラー商会」って書いてあるとこだぜ。
    昼は劇団、裏は義賊で通ってるんだ。今はみんな街の復興に行ってるから誰もいないんだけどさ。
    じゃあその辺かな。工業区はまだ復興してなくて・・うぅわぁぁおやっさーん!!(泣)
ミコト:あぁぁ兄さん泣かないで!このリンドブルムの素敵さは充分伝わったから!!
    また工業区が復興したら一緒に来ましょう!(さり気に次のデート設定)
ジタン:そうだな・・泣いててもしょうがないな・・。次はアレクサンドリアにいこうか!
ミコト:えぇ兄さん!


すたすたすたすたすたすたすたすた・・・・(歩く音)


ブランク:じ・・ジタン・・・!(がくぅっ)
ベタな展開を「殺られる前に殺る」の思考の元で瞬殺し、
平和に観光を終えて、2人は次の目的地へと向かっていきましたとさ☆
・・誰か倒れているブランクに救いの手を・・・差し伸べないでねv(危険だから)








ジタン:よーし着いたー!アレクサンドリアーvv
ミコト:アレクサンドリアーvv(つられている)
また飛空挺でひとっ飛び、2人は無事にアレクサンドリアに到着。リンドブルムでもらった荷物は飛空挺においてきてますよ。
活気ではリンドブルムに負けてるけど、ジタンへの視線は皆同じだよ☆モテモテって大変!
ミコト:(・・つい来ちゃったけど・・ここってあの腹黒女王がいるのよね・・。
     見つかったらここでデートが終わっちゃう・・・!それだけは防がないと・・。)
ジタン:どうしたミコトー?
ミコトは早くも警戒態勢。何が心配ってもちろんダガー。持ってる召喚獣も怖いけど存在も脅威だよね!
ミコト:(とりあえず城には行かないようにしないと。他にどこかあの女が行くところあるかしら?)
ジタン:ミコトぉー。
ミコト:(兄さん、少しダガーのこと好きそうな気がするし・・うわぁ怖っ!
ジタン:ミコトってば・・おっ。
ミコトー、ジタン君がいじけそうだよ・・という前にジタン君どこかに走っていきました。置いてかれちゃうよー?
ミコト:(ともかく、私が兄さんをあの魔性の女の毒牙から守らないと・・!)
ジタン:ミコト!
ミコト:何さっそく敵なの!?
ものすごい形相でミコトが振り向くと、そこには2人分のアイスを持ったまま凍りつくジタン君が。
ミコトはもちろん慌てます。
ミコト:ににに兄さん!ごめんなさいちょっと考え事してて・・・・。
ジタン:いやいいって・・。(反抗期って難しいんだな・・)とりあえずこれ食ってよ。買ってきた♪
ミコト:え・・?
目の前にはバニラ味のアイス。2つ買ってきたようで、一方を自分で持ち、もう一方を差し出しています。
ミコトいきなりのことに目をぱちくりぱちくり。
ジタン:いや・・さっきからミコト難しい顔ばっかりしてるからさ、これ食べたらいいかなぁって・・。
    悩み事があったらオレに言えよ!オレはいつだってミコトの味方だから!
ミコト:兄さん・・・!
そしてまたも悩殺ポーズ+MS明朝体(もちろんバックには百合!)で色気を振りまくジタン君。
何回惚れ直せばいいんだろうね、ミコト完全に心奪われちゃってるよ。
ミコト:心配させてごめんなさい兄さん、さぁ行きましょう。
    (そうだ、考えてる場合じゃないわ。せっかく兄さんを独り占めできるんだから・・!)
ジタン:うん♪(よかった・・機嫌治った・・アイスの効果って偉大☆
完璧にジタンにやられて、まぁそれでも何とか出発。ジタン君の勘違いはおいといてね。
あんたが一番偉大です。ジタン君素敵!(それが言いたかっただけだろ)


ジタン:とりあえずオレがわかる部分だけ説明するからな。ここら辺は皆住宅さ。
    いろんな人がいっぱい住んでていいだろ〜。
ミコト:(考えれば兄さんとデートなんだから!デートデートデートデートデートデートデートデートデート以下エンドレス
ミコトは呪文のようにその言葉を頭で繰り返して、だんだんそれに浸っていきます。

おばあちゃん:まぁキレイな子ね!ほら、ばばの育てたお花をあげよう。
ジタン:あっありがとうございまーす☆すごいキレイですね〜。
(お花をもらった!鮮やかな色で、とても愛情たっぷりに育てられたことがうかがえるぞ!)

子供達:お兄ちゃんこのボールあげる〜vv
ジタン:いいのか?ありがとな、大切にするよ!
(ボールをもらった!子供達の宝物だ!)

お姉さん:あたしのつくった、あなたにあげる☆
ジタン:えぇっ?!悪いな〜・・ありがたく着るから!(サイズ合ってるかな・・?)
(服をもらった!確かに男性用だがジタンに合うかって?合うに決まってるだろ!そういう小説なんだから!)

さすが眉目秀麗、頭脳明晰、踊る姿はまるで鯛、
そしてみんな大好き
みかん風味の王子様☆
うーん、まさに歩く悩殺マシーン。作者空も会ったら迷わず握手ぐらいは求めるね!(関係ない)
でもまぁうぃらぶだと握手してもその後召喚魔法と黒魔法とホーリーが同時に飛んできそうだけどね!
ジタン:リンドブルムと同じでいい人いっぱいいるだろ?
ミコト:えぇそうね・・・。(やっぱり警戒怠っちゃダメだわ・・・!)
また両手いっぱいになっちゃいましたジタン君。ここ住居ばっかりなのにね〜。
どうやらミコトが警戒態勢を解くことはできないようです。モテモテって本当に大変!
そんなこんなでまた熱烈☆ラブコール&貢物を抱え込みながら、2人は広場へと歩いていきますよ。
ジタン:ここら辺にはチケットブースなんかもあるときがあるよ。オレ達の公演とかね。
ミコト:すごい賑わいね・・・。
ジタン:アレクサンドリアの中心だからな。真っ直ぐ行くと城だけど・・。
ミコト:いえ、また今度にしましょう★(ドキッパリ)
ダガーに会ってたまるもんか邪魔されてたまるもんかぁぁぁという内心を
表に決して出さないようにしてきっぱり断ります。
そりゃそうだよねぇ。ジタン君ちょっぴり残念そう?
ジタン:そっか、じゃあ次はどこにしよっか・・。あ、まず腹減ったか?
ミコト:そうね・・。
ジタン:じゃー先に飯にすっか。えーっと、この近所では・・。
ミコト:(いいわ・・警戒を緩めるわけにはいかないけど、このデート感覚は・・!(ぐっ))
2人っきりでサパー☆(夕食だよ)の話になって、ミコトは至福に顔を緩める。
朝遅くに出てったからね。そりゃお腹も減るよ。(ランチは知らぬ間に抜いていたらしいね)
けどジタミコとはいえギャグがそれを許すと思う?こういうときは必ず・・。
ダガー:きゃー!!
ジタン:ん・・?ってダガー!?
ミコト:何で?!
出てくるに決まってるでしょ。城の方向から焦ったように我らが女王様が走ってきました。
もちろんそれをジタン君がほっとけるわけがございません。もちろんダガーを追いかける。
ごめんねぇミコト。
ダガー:あれジタン?どうしてここに・・。
ジタン:そりゃこっちのセリフだよ、城にいるんじゃないのか?
ミコト:(あーあ・・。)
ジタン君盗賊だけに足は速いですから、たいした距離を走ることもなくダガーに追いつきました。
ミコトにとっては見失ってほしかっただろうけど、こうなっちゃ仕方ないねぇ。
ダガー:そうなのよジタン助けて!(がばっ)
    ちょっと城で仕事ほっぽってきただけなのにスタイナーが追いかけてくるのよ〜!
ジタン:そうなのかかわいそうに・・って待て!それってサボリだろ〜〜!?
ミコト:というかどさくさまぎれに兄さんに抱きつかないでよ!
もちろんダガーは向かってきたジタン君には甘えるだけ。
けどそれは確かにサボリというのよ★さすがのジタン君もそこはフォローできないって〜〜。
ミコトも余計な伏兵にかなり怒ってるみたい。そりゃそうね。
ジタン:それはダガーが悪いよ。城戻って仕事しなよ。
ダガー:違うのジタン聞いて!仕事って書類なんだけど・・。
    もちろんそれだけならいいんだけど、スタイナーが!
    あいつが隙を見てはあんなことやこんなことをしようとしてくるの!
    私・・もう耐え切れない・・・。それなのにジタンは追い返すの?(瞳うるうる)
ジタン:(きゅん)そうなのか、ダガー・・・!
    あれがあんなことやこんなことやそんなことまでしてくるんじゃ仕方ないな・・!
ミコト:いやいやそんなことはしてきてないわよ兄さん!?
演技力がありますね女王様。あっさりジタン君だまされちゃいました。彼劇団員なのにねー。
(失礼ね、半分本当のことなのに!by女王様/半分嘘なんですね)
ミコト:ちょっと兄さん、この腹黒女の言うことなんて信じちゃダメよ!
    絶対兄さんに甘えるのが目的なんだし!っていうか私たちのデートが!
ジタン:ミコト!人を疑うのはよくないぞ!オレだって馬鹿じゃねぇよ、
    スタイナーのおっさんが変態だって言うことは旅のとき知ってたし!
    偶然とはいえ通りかかってよかったよ・・・・・。
    ダガー安心しろ、オレがいるからな、オレが必ずダガーを守るから!
ダガー:(どきーんvv)ジタン・・嬉しいっ・・・・vvv
ミコトが必死で止めようとするにもかかわらず、ジタン君逆に叱り付けちゃいました。
というかミコトが言いたかったのはそこじゃないんだけどね。微妙にずれてますね、彼。
そして今度はダガーに悩殺ポーズ+MS明朝体(もちろんバックには牡丹!)に、
頼もしさを感じさせるセリフまでつけて
ダガーを完全ノックアウト。
いやー罪深い男だねぇ。無意識だから余計タチが悪いねっ。
ダガー:ところでジタン、ミコトと何してたの?
ミコト:別にあんたにはかんけ・・
ジタン:観光だよ。ミコトと世界を回ってみようかと思ってさ。
まだジタンにぴったりくっついて離れようとしない(ミコト魔力溜めてます。)ダガーが、
目的地も何も知らないが2人きりでこのまま行かせてなるものかぁぁと言う内心で、
ごく普通、それこそごくごく普通★にジタン君に聞きますよ。
ミコトがそれを察知して止めようとするもジタン君あっさり☆
ミコトが後ろで世界が崩壊したような、
はたまた雷に打たれたような何とも表現しづらい顔
をしてるんだけど、
おーい、だいじょーぶ〜〜?
ダガー:そうだったの・・ねぇジタン、私も一緒に行っちゃダメ?
ジタン:え?構わないぜ!アレクサンドリアはダガーの方が知ってるしな。一緒に行こうか!
出ちゃった!誘いの言葉と2つ返事。
ミコトすっごくすっごくダガーに黒魔法浴びさせたいみたいだけど、ジタン君がいるから放てやしない。
ご愁傷様です。
ミコト:ちょっと兄さん、私はいいって言ってな・・。
ジタン:ミコトもいいよな・・・?
ミコト:うっ・・。
ミコトは半分諦めかけてるも、最後の足掻きをしてみましたが、
ジタンの悩殺ポーズ+MS明朝体(もちろんバックには芍薬!←ネタなくなってきた)
には耐え切れるはずもないね。
ミコト:・・・いいわ。
あーあ、負けちゃった。とことんジタン君に弱いね!
ダガーが「くすっ」と笑ったことだけは怒ったけど〜。
ジタン:じゃあ飯でも食おうか!ルビィの劇場でならそれぐらい出してくれるだろ〜。
ダガー:(ぎゅう)それはいい考えだわジタンっ♪酒場でなんてロマンチック〜。
ミコト:ちょっと!兄さんにくっつかないでよー!(負けじとぎゅう)
ジタン:・・・腕痛いんだけど・・。
ミコトの答えに満足したのか、ジタンはくるりと向きを変えてルビィの小劇場へと向かうようですな。
早速ジタンの右腕に甘えながらダガーが歩幅を揃えます。
ミコトはそれに正気を取り戻し、ジタンの左腕を抱いて、
魔力を溜めた手をダガーに向けながら
こちらも歩きます。
2人に思いっきり腕を握られて、
しかも2人がくっついてくるのでとっても歩きづらそうにしながら痛いとぼやくジタン君。
まぁ、後ろの冷戦を知るよりいっか。
結果オーライ結果オーライ、終わりよければ全てよし!(何か違う)





ダガーとミコトに両腕と両足の動きを制限され、四苦八苦しながらもようやく小劇場に着きました。
ジタン:よぉ、ルビィ。いきなり押しかけて悪いんだけどさ、軽く飯とか作ってくれない?
ルビィ:おっ、ジタン、ずいぶん久しぶりやなぁ。(そして歩きにくそうやな・・。)
    あたしの作るやつでいいなら作るけど。
ジタン:サンキュ!
ダガミコ:(よかった・・こいつは敵じゃない・・・・。)
ルビィの元に歩み寄り、ジタン君が注文をします。
へぇとっても素敵な店ね〜そうねこんなところがあったなんて知らなかったわ〜
なーんてうわべで言いながらも実は2人の会話を耳をそばだてて聞いていた2人は、
会話でどうやら「ルビィはジタンに惚れていない」と認識し、ほっとしておったとさ。
さすが、周りへのチェックも怠らないね!
ルビィ:なぁジタン・・あんたずいぶん店に来なかったけど・・、
    あたしのいない間、浮気なんてしなかったやろうな?
ダガミコ:は!?
ジタン:もちろんだよルビィ、お前がいるのにオレがそんなことするはずないだろう・・?
ダガー:ちょ、ジタン?
先ほどとは打って変わって甘えるような声でルビィがジタン君の近くに歩み寄りそう声をかけます。
ダガーとミコト瞬時に警・戒。ここでも気を抜いちゃダメなのか!?
ジタンもそれに乗ってかルビィが近づいたよりさらに顔を近づけて(その間15cm)同じく甘えた声でお返し。
ダガーがかなり焦っとりますよ。
下手すると黒魔法と召喚魔法が同時にこの店破壊しちゃいますけど?

ルビィ:そうか・・。
ジタン:そうだ・・。
ルビィ:・・・・。
ジタン:・・・・。
そんなことも2人はお構いなし。無言で見つめあい、数秒後。
ルビジタ:よし!!(親指ぐっ)
ダガミコ:何が!?
まーた2人して表情を変えて笑顔で親指ぐっ。ダガーとミコトのツッコミが素晴らしく響き渡ります。
どうやらご挨拶の代わりみたい。ダガーとミコト脱力。
それを人は取り越し苦労という。

ルビィ:ははは、安心しーや。
    あたしは小さい頃からジタンをありとあらゆる老若男女の魔の手から守ってた女やから。
ジタン:そーそー。ボスもブランクもゼネロ達もオレに対して何か変態臭くてさ。
    フライヤに会うまではいっつもルビィに守られてたんだよ。
    これは信頼の証の挨拶なのさ〜。
ダガミコ:そ、そうなんだ・・・。(あービックリした驚かすなよこの厚化粧女!でもジタン(兄さん)の幼いころか・・。)
2人とも安心。言葉は動揺していますが頭の中は妄想だらけです。どんな想像してんだ。
本編ではなかったものの、ルビィはずっとジタンの保護者役だったのですよ奥様旦那様(誰)。
あんまり誰からも彼からも好かれちゃジタン人間変わっちゃうしね〜。
(ついでにシナはダガー狂、マーカスは我関せず。)
小さい頃から注がれる(ジタンにとっては恐怖の)ラブビームをルビィが跳ね返していたのだよ。
フライヤと2人そろえば素敵に無敵なジタンの保護者★(その言い方はどーなんだろう)
ルビィ:んじゃーちょっとだけ待っててや〜。すぐ持っていくからな、空いてる席にてきとーに座っといてや。
ひらひらとこちらに手を振りながら、ルビィは厨房へと消えていきます。
ダガーとミコト、2人同時にほっと息をつく。ジタン君疑問符。
ジタン:・・じゃーさ、どこに座る?
ダガミコ:!!
そしてまた2人の目が見開かれる。ああ、ライバルがいる限り安息などないのだわ・・。
いかにしてライバルをジタンの近くに寄らせないようにするか。そしてどれだけ自分が近づくか。
バチバチと火花を飛ばしながら頭を整理。
そんな2人をジタン君完・全・無・視☆だけどね!
(そりゃもうまったくもって気づいてないから)

2人が何も言葉を発しないからジタン君困ってるよー?
ため息ついて頭を掻く。ああ、あなたは苦労人。いつだってそう。誰も気がつかないけどね。
適当に自分で席決めてもう座ってますけどー?お2人さーん、いいの〜〜??
ジタン:早く座れよ〜。
ダガー:あっ、ごめんジタン!
ミコト:すぐっすぐ座るから!
肩をがっがっと激しくぶつけ合いながらジタンの側に。さぁ、どこに座る?
ジタン君の正面?隣?どっちも捨てがたいね。おっと、先に動いたミコトはジタン君の右隣だ。
まぁ彼の隣は2つ分空いているからね、考える必要は特にないと思ったんだろうね。
確かにそれは正しい判断。けどねぇ、上の考えってのはあるんだよ。
ジタン:ダガーは?
ダガー:私?じゃあね〜・・ジタンの膝の上にしようかな♪
ジタミコ:!!!!!(ジタン赤面・ミコト青面)
さぁどうすると4つの目が見てくる中で、ダガーはすとんとジタンの膝の上に。
ジタン君とミコトが同時に意味の違う驚きと正反対の顔色を瞬時に作りましたよ。ナイスリアクション!
ジタン:バッバカ!こんなんじゃ食べにくいだろ!ほら、ちゃんと座れ!
ダガー:え〜〜つまんない〜〜。あっジタン、変なとこ触らないで・・・。
ジタン:うわっ!!?ご、ごめん・・。
ダガー:別に怒ってないわよ〜。(勝った・・!)
ミコト:(そ・・その手があったかぁぁぁ!!)
ジタン君、嫌とは言わないのね。慌ててたのかダガーの体どかそうとして変に触ってしまったようです。
どこら辺触ったのかって?いやだなぁそんな破廉恥なこと言わせないで☆(キモイ)
自分で想像してみるのもまた一興さ〜。
ダガーは「触らないで」といいつつも本心は嫌じゃないのはわかるよね?
ミコトは思いつきもしなかったことに悔しさいっぱい。
ただ隣に座るよりも、膝の上に座ればどかされるとしてもその時に触れてもらえるしね!
さすがダガー、何たってミコトとは経験が違うからねぇ、経験が★
彼女はあのビビやエーコやサラマンダー相手にしてきたんだから!
(さりげなくジタン君をテーブルや輪の端に追いやりせめてもと隣だけは守っていたフライヤさんがいたけどね!)
ルビィ:お待たせ・・?何やジタン、お前耳まで真っ赤やでぇ?何があった、お姐さんに話してごらん?(頭ぐりぐり)
ジタン:ほっほっとけよ!子ども扱いすんなーーっっ!(顔真っ赤)
そこでナイスタイミング☆ルビィさんが3人分のフルーツたっぷりのサラダとぷりぷりえびが主役のピラフを作ってきました。
ダガー:(照れちゃって・・あぁもう本気で可愛い可愛いわジタン!)
    あんまりからかわないであげて。この子は私のだし・・・。(頭なでなで)
ジタン:抱くな撫でるな放せーーっっ!!(顔真っ赤)
ミコト:(ブチィッ)勝手に兄さんを私物化しないでちょうだいっ!
ルビィ:あらあら・・(うわぁそういえばこいつら2人ともジタン大好きやったんやっけ・・。)
“大人”とか言わずに“私の”を強調したダガー!さすがだねっ。
純情ジタン萌え!(うっせぇ余計なこと言うな)
ダガーの両腕に包まれ撫でられ顔どころか全身ゆでだこ状態になってるジタン君。
結構肌白いタイプだから赤くなるとすぐわかっちゃうんだよね。うわー。
サラマンダーやブランクが相手なら蹴っ飛ばしたりも可能ですが、
今回の相手は女性なので乱暴に手を払うことも出来ず。
それについに我慢できなくなったミコト。まぁそりゃそうだよね。
ルビィは自分の発言が引き金だったかと焦っているよ。
いやあ冷静だねっうぃらぶの中でそのタイプは珍しいよ!
ジタン君諦めて冷めないうちに食べ始めちゃってますよ。
食べにくくないか?っていうかこの雰囲気でよく食べられるな?
ダガー:あら・・いつの間にそんな生意気な口聞けるようになったのかしら・・?
ジタン:(もくもく)・・・。
ミコト:別に許可なんていらないものじゃない・・そのぐらい考えなさいよ・・。
    いい加減に兄さんにベッタリするのやめなさいよっ・・迷惑だわ。
ジタン:(もくもく)・・・。
ダイヤモンドダストと地獄の火炎が同時に発動されたような感じだね。
ルビィ何したらいいのかわかんなくてそのまま立ちすくんじゃってるよ。
気まずい雰囲気の中ジタンの表情は変わらず。のんきだね、おいしいかい?
答え:彼は旅で慣れてるんです。こういう雰囲気に。
だってねぇ・・旅のときなんて日常茶飯事だったしねぇ。しょうがないといえばそうだね。
ダガー:その言葉そっくりそのまま返してあげる。
    あなたが迷惑でも私は別に知らないわ。ジタンが迷惑なら考えるけど、ね、ジタン?
ジタン:(もくもく)ふ?
ダガー:ジタン、今こうしてて迷惑?
ジタン:(ごくん)・・・・・ん・・いや、べつに・・。(顔真っ赤)
ダガー:(ヤバイ本当に襲いたい・・・!)ほら、別に何もないでしょ?
ミコト:うっ・・。
悩殺ポーズ+MS明朝体(もちろんバックには紫陽花!!)で言うジタン君。
可愛いのはわかるけど、それは普通男の子が考えることですダガーさん。
でもまぁこれうぃらぶだからね★(それでごまかすな)
当の本人が嫌がらないので(まぁむさい男とか子供とかに抱かれるよりはときめくよな)ミコトつまっちゃった。


YOU LOSE!!


・・・といいたいところだけど、ジタン君の言葉はここで終わってないよ。
ジタン:・・でもダガー、今日はちと勘弁して。オレまだ兄妹水入らずでミコトと行くところあるし。
    飯食べたら城まで送ってやるから、仕事続けなよ。
ダガー:えっ・・、わかった・・。
ミコト:・・・!!(兄さん・・・!)
スプーンを置いて、さっきまでの可愛らしさはどこへやら、いたってまじめな顔でジタン君が言うと、
ダガーショックを多少受けたもののジタン君をすぐに放したよ。
そういうところにも“経験者”がうかがえるね〜。ジタン君が嫌がったらすぐに放す、簡単そうで実は結構難しいんだよ。
だってダガー(だけではないけど)ジタン君にベタボレなんだから。ね。
ミコトは涙まで流しちゃって感動。そりゃもう言葉にならないほどさ。
その後はショックと普通と感動したときの人の3種3様の食べ方を見れたのよ。
んで。



ジタン:じゃあな、ダガー。
ダガー:うん・・ありがとう、ジタン。
約束どおりジタン君はダガーを城まで送るよ。ミコトは勝ち誇った顔してるけど、珍しくダガー怒んないね。
よっぽどショックだったのかな〜〜、やっぱりそういうところってあるもんだね。
ジタン:(ぼそっ)あとで・・また会いに来るよ・・。
ダガー:・・・!・・うん、ジタン♪(ちゅっ)
ジタン:!!!!!
ミコト:あーーーーーっっ!!??(あの女落ち込んでないの!?)
けどそこはやっぱりジタン君。傷ついたのは知ってたのかな、ダガーにこっそり耳打ち。
それをダガーが喜ばないはずないでしょ?こっそり言ったのもまたいいね!
さっきまでのショックは時空の彼方において、
ジタン君にほぼ口に近い場所で(直接口にするのは嫌がるから)ほっぺちゅー。
ジタン君真っ赤になりながらも何すんだよと言いたげ。でもあなたが原因だからねぇ。
ミコトがまぁ予想できたようで実は予想外のことに(ダガー落ち込んでたからね)驚きと憤り。
ジタン君が言ったこと彼女は聞いてなかったからね。
ご機嫌に(ジタン君だけに)手を振ったダガーを背中の方向から見ながら、2人は街を出て行ったさ。




ミコト:(ああ・・もう帰るのね・・。)
ジタン:おーい、降りてこいよ〜〜。
そして次の場所に飛空挺で行ったときにはもう暗くなってきたよ。
ミコトは旅が終わるのが名残惜しくて、外に出たくはなかったんだけど、ジタン君が急かすから渋々ながらも降りてきた。
ミコト:ここは?黒魔道士の村じゃないのね・・・?
ジタン:エスト・ガザだよ。とりあえず最後の場所ではあるけど、村じゃないな。
暗くなってきたからてっきり帰るのかと思ってたら、実はそうじゃなかったみたいだね。
いくらか・・200ギルかな?拝観料みたいなものをミコトがきょろきょろしている間に人に払って、広場みたいなところに歩いていくよ。
ジタン:ほら、見ろよ。夜が一番綺麗なんだ・・・。
ミコト:・・・わぁ・・・!
そうしてジタンが指をさした先は、輝く島。
旅のときにジタン達が壊してしまったところだけど、やっぱり姿は美しい。
藍色になっていく空と海の中で、そこだけ、何にも染まらず、綺麗に光っていて。
今だけはジタンが大好きだということすら忘れて見入っているミコト。ジタン満足そう。
ミコト:・・・。
ジタン:寒いか?
ミコト:ちょっとだけ・・えっ!?
ジタン:いーじゃんいーじゃん。恥ずかしがるなよ、兄妹だしさ。
そうしてしばらく2人で見ていたけど、夜のエスト・ガザだもんね。
ミコトがちょっと体を震わせると、ジタン君自分の方向にミコト抱き寄せちゃった。
「兄妹」発言はちくりどころじゃなくぐさっぶすっと来るけど、幸せなのは確かだよね。
傍から見るとカップルみたい。幻想的な場所だから、他にカップルもいるし。いい雰囲気だね〜。
ジタン:・・よかったか?この旅とか・・この景色とか。オレ、あんまりこういうことしたことないから、ちょっと不安でさ・・・。
ミコト:そんなことないわ、とっても楽しかったもの。私はすっごく幸せよ。
ジタン:・・・そうか。よかった。
兄妹間で普通こんな会話ないよね。(いやあるかもしれないけど)ミコト最高の至福。
さっきまでの「至福」が霞んで見えるほどの至福だよ!そりゃそうだよね!
ジタン:オレ・・あのさ、言わなきゃいけないことがあるんだけど・・。
ミコト:・・何?
2人っきりで夜でこんな綺麗な景色見て(兄妹とは言え)男が女抱いているというものすごいおいしいシチュエーションで、
ジタンがもじもじしながら話し始めるから、ミコト緊張。頭の中に描いている妄想が現実になりそう・・。そんな感じ。
ジタン:その・・。
ミコト:・・・・・兄さん?
ああ今言われても困るわ兄さん、なんて返したらいいのかわからなくなっちゃう、でも・・。
ミコト:・・何・・?
ミコトが再度聞くと、ジタン君意を決したみたい。うつむかせていた顔をミコトに向けて、一言。
ジタン:・・・・オレ、ダガーと結婚したいんだ・・。
ミコト:・・は!?
天国から地獄。思っていたこととは全然違うね。でもこれギャグの鉄則★(アンタ鬼か)
ジタン:「ぷろぽーず」って言ったら雰囲気だろ?
    だからダガーとデートして、言おうと思ってんだけどさ、
    女の子ってどうやったら喜ぶかわかんなくて、ミコトなら年近いしわかるかなって・・。
ミコト:え?え?
いやあの女なら「好き」っていうだけで指輪もデートも要らないと思うよ!
・・・といいたいけど、それよりショックが大きいよ。
ていうかジタン君、
劇団員ならそんなお決まりみたいなことせずにもっと自分にしか出来ないようなことをやってみせなさいって。

ジタン:ミコトが満足してくれたようですごく安心したんだけど、利用みたいなことしてごめんな!
    こんなことしたくてミコトを妹にしたわけじゃないし、
    旅の全部が全部利用するためじゃないよ。ミコトと触れ合いがほしかったし・・。
    でもダガーに嫌がられたらすごく嫌だし、今度ちゃんとした埋め合わせもするっ。だから・・その・・・。
確かにすごい残酷だよね。ジタンはミコトが自分に対して「好き」と思っていることは知らないから出来たんだろうけど。
罪悪感はすごい感じてるみたい。ほぼ土下座。
ミコトも実は何となく「兄さんはダガーが好きなんじゃないか」と感じてたんだけどね(上を読めばわかるよ)、
やっぱりショックだよね。声もでないよ。
ジタン:ミコト・・・あっ。
ジタンもすごい傷ついた顔だね。でも何か思い出して、ポケットから何か出したよ・・?
ジタン:これやる。
ミコト:え・・・?・・!
どうやら2つの指輪を出したみたい。そのうちの小さい一方をミコトの右の薬指に。
(左だと婚約になっちゃうからね・・。)ミコトまたビックリ。でも今度は嬉しいの。
ジタン:これはダガーにあげるやつだったとかは言わないからな?
    ミコトのために作ってもらったんだ。オレとお揃いの指輪なんだけどさ・・。
ミコト:にいさん・・・!
ミコト完・全・復・活☆
「ダガーにあげるやつではない」「ミコトのため」「オレとお揃い」で「指輪」だからね!
ちっちゃいサファイアの宝石のついている銀色の指輪。
ジタン:これ高かったんだぜ・・?大切にしろよ?
ミコト:ありがとう兄さん!(勝った・・!)うん、大切にするよ!
もう内容聞いてないねアンタ。でもまぁそれでジタン微笑んだよ。よかった、って顔。
結婚するという点では負けてるけど、
こんな指輪なんて兄妹間でめったなことではもらえないよ〜〜??よかったねぇミコト。


ジタン:よし、んじゃ帰るか。
ミコト:ええ兄さん♪
そしてしばらくそれに浸った後、2人(特にミコト)は上機嫌で帰っていったとさ。
ミコト:(やっぱり兄さんは私のことが好きなんだわ♪ああ・・兄さん今もぼうっとして、私のことをそこまで考えてるなんて・・・vvv
ジタン:(ダガー・・今何してんだろ・・・。指輪とネックレス気に入ってくれるかな・・。)
・・・ま、まぁ、今のジタンの気持ちは知らないで終わろうか。
指輪とネックレスだって!ついでについている宝石はパライバ・トルマリン☆え?何それってか?
パライバ州で取れるとっても希少価値の高い宝石で、色は青に少し緑が入っているような感じの宝石さ。
実在していて、作者も写真で見たことしかないんだけど、すっごい綺麗なんだから。
浮き沈みがあって、しかもダガーの方がジタン君のプレゼントや気持ちをいただくようだけど、
今夜の勝者は間違いなく君だよ、ミコト!高らかに言えばいいじゃない、




YOU WIN!!


















それじゃあ終わろうね。



* * * * * * * * * * * * * * * * * * ミニあとがき * * * * * * * * * * * * * * * * *
ふぃー(脱力)
書けました番外編!
お待たせしましたジタミコファンの皆さん!
この作品で何に一番悩んだかって言ったらタイトルでかなり悩みました・・・。

アンケートをとったときすでに「ジタミコで旅!」というものは決まっていました〜。
それで先に仕上げなきゃならなかった「9−2」や「CC」を書きながら、ずっと構想を練っていました。
かなり考えたので、きっとご満足いただける内容になっているとは思います。
えぇ、必ず!・・・うん、きっと・・。(弱まっとるやん)
いや自分としては楽しくかつ久しぶりにうぃらぶ書けて
大満足なのですが。
編集は相変わらず大変でしたけどっ(汗)
背景も久々にこんなかわいいの使いましたよ・・。
内容としてはちょーっとガネジタが出てしまったのですが(ちょっと?)
そこは目をつぶっていただけると光栄です〜〜。

次はジタビビ・・というか
ビビジタですね!
かーなーり前から言っていた「ジタビビラヴストーリー」。
ホントにラヴになるかはともかく(待てコラ)
構想は少しずつ練ってきていますので、どうか楽しみにしていただけると幸いですっ。

ではとりあえずここで!読んでくださってありがとうございました!




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